資格の分類 その2
さて、国家資格、公的資格、民間資格
の分類の説明をしましたが、もう2つ考えておくべきことがあります。
資格の分類の仕方のもう一つは
ざっくりいうと
その作業を行うためには、その資格を持っていなくてはいけないという資格
資格を取得した人だけが名乗ることができる資格
その作業を行うためには何人以上その資格を持った人を準備しておかなくてはいけない資格
ということになります。
世の中にある資格はこれのいずれでもありません。
貴方が狙うべきは必置資格または業務独占資格のどちらかになります。
必置資格については、なるべく条件が厳しい資格 例えば会社に1人の場合と
業務を行う場所に1人の場合、狙うのは業務を行う場所に1人 という資格です。
わかりやすい例でいうと、あるドラッグストアが支店を新たに立ち上げようと考えたとします。
会社に1人で良い必置資格は人を新たに雇う必要はありませんが、業務を行う場所に1人の資格の場合には少なくとも一人以上必要になります。
スーパーの営業時間が10時間だったとすると8時間勤務の人間を交代でおかなくてはならない。更に従業員の休みも考えると業務を行う場所に1人という資格に対して企業は2、3人を置くことが必要になります。
そうすると新たに人を雇う必要が出てくるわけです。
業務独占資格も同様で、作業をする際に作業員全員が資格必須の場合もあれば作業場所に1人の場合もありますし、会社に対して1人の場合もあります。
こういったことを考慮すると
1.まず貴方が興味のある分野、もしくは働いている分野で業務独占資格もしくは必置資格といったものがないか探し
2.その条件のなるべく厳しいもの
3.かつ国家資格や公的資格など陳腐化しにくいもの
が貴方が勉強すべき資格となります。
資格の分類 その1
さて、就職、転職をするのに有利な資格をどうやって選ぶかですが
まず資格の分類から始めましょう。
主催する団体によって資格は
国家資格
公的資格
の3つに大別されます。
国家資格は国が認めた資格で、ほとんどの資格の場合一度取ると更新のための再試験が不要です。
有る意味一回頑張れば良いという資格です。
ですので貴方が採用担当者だった場合、資格をいつとってそれに対する経験がどのくらいあるのか?といったところも重視する必要があります。10年前にとって何の関係もない仕事をしていた場合、ほとんど忘れているはずです。
行政書士、司法試験、食品衛生管理者、といった資格があります。
公的資格というのは、国家資格ではないけれども有る程度公的な機関が認めた資格になります。国家資格と民間資格の間に位置するみたいな曖昧な定義になっていますが、ざっくりしたイメージでいうと半官半民みたいな団体が主催する資格、もしくはある程度の歴史がある団体が長年にわたって実施してきた資格というものになります。
どこかの大きな商工会議所とか各都道府県に設置されている部署が主催しています。
各種簿記の資格、メンタルヘルスマネジメント検定、最近よくYoutubeでプッシュされている登録販売者などがそういった資格になります。
これも一度取ると資格の更新のための再試験が不要な物が多いです。
民間資格というのは、私企業が主催している資格です。
残念ながらほとんど意味がない資格の方が多いですが、世界的な大企業が主催している資格のうちの上位資格であった場合、公的資格とは比較にならないくらい就職、転職に有利に働く場合があります。
つまり試験を主催する企業がどれくらい力を持っているかによって国家資格、公的資格を凌駕する影響力を持つことがあるということです。
通常更新が必要(情報が古くなると役に立たないため)なものが多く、試験費用も国家資格とは比べ物にならないくらい高いケースもあります。
逆にいうと民間資格で更新が不要な資格というのは、それほど重視されない資格となります。
就職・転職に有利な資格で言えば、シスコ技術者認定、AWS認定資格などがあります。
ただ民間資格については技術の発展や、年代によって陳腐化することもあります。
20年前ならNOVELという企業の資格検定は大きな意味を持っていましたが今は資格試験自体が消えてしまっています。また一時流行ったマイクロソフトの検定も今はそれほど力を持っているとは言い難いです。
まとめると
資格には 国家資格、公的資格、民間資格がある。
国家資格、公的資格は1度取ると更新のための試験というのはあまりない
民間資格はものによっては国家資格、公的資格より力を持つが更新が必要なものも多い。
民間資格は陳腐化する恐れがある。
ということになります。
さて次回はこの分類を踏まえた上で、もう一つの分類について解説していきたいと思います。
どんな資格を取るべきなのか?
資格試験の勉強をしたことがありますでしょうか?
世の中に色んな資格は色々ありますが、どんな資格を取ったらいいか考えたことはありますでしょうか?
まず何のために資格を取るのか、を見直してみましょう。
就職、転職を有利にするために資格を取得する。この目的の方が多いと思います。
ですが、資格を取ったからといって取った本人が思っているほど資格が有利に働くことは
資格と名のつくものはごまんとありますが、多くが資格を主催する団体が、その試験を受けさせて金を稼ぐことを目的とした資格で、持っていてもあまり意味がありません。
履歴書に記載してあっても企業の担当者からすれば、ああそうですか という感じです。私も何度か面接をする側を担当したことがありますが正直いって、勉強したんだろうけどあんまり意味ないよなと思いながら履歴書をみていました。
一生懸命勉強しても、結局自己満足で終わってしまった、では悔しさが残るのではないでしょうか?
そのためにもどんな資格を取得すべきなのか、まず検討が必要です。案外誰かが言っていたからとか、何かすごそうと言った理由で選んでしまうことが多いようです。
ただあなたが、好きなことの勉強のためにとりあえず受けてみる。知識の習得を娯楽とするのであれば全然問題ありませんので、やってみてください。
社会人になってから好きなことを勉強するというのは人生における最大の娯楽の一つだと思います。
では次回は具体的にどうやって資格を選んでいくのかについて私の思うところを書いていきます。
英語はまとまって話す。
話しかたにリズムあり
日本人は几帳面なところがあるのでは思いもつかないことですが、基本的に英語を話すときには3単語くらいを一気に話します。チャンクと言うらしいです。
そのため単語一つで発音を聞くときと、文章になっている同じ単語を聞くときには全然違う音に聞こえます。
イムランさんという方の説明が非常にわかりやすいのでYouTubeで探して見てほしいのですが、その方の説明を聞いて私も初めて気が付きました。
例えば
I have to learn English.
私も正確ではありませんが
I have to で一息 learn Englishで読み切る感じです。
アイ ハブ トゥー ラーン イングリッシュ
ではありません。
読むときはくっつけてこんな感じです。
Ihavto learnenglish
ア ハフ トゥ ラーン二ン グイッシュ
つまり聞き取れていないのではなく、違う言葉を聞き取ろうとしていただけなんです。
Did you study English ?
とあった場合には ディド ユウ スタディ イングリッシュ ではなく
Didu studynglish?
ディヂュ スタディングイッシュ です。
これは英語に限らず、スペイン語とかでも、複数の単語をくっ付けて読んで一個の単語にしていたりもするので、あちらの人たちの癖というか文化なんだと思います。
日本人がスマホとかスタバとか略すことと本質的には同じなんだと思います。
文化の違いで略し方が思っているのとは違うという形なので、日本人には理解できないのです。
これを理解しているのと理解していないのでは聞き取りのやりやすさが全然違います。
大学とか高校の入試についてはおそらく綺麗に分けて発音しているのではないかと思いますが、実際には違います。
話す時も思い切って縮めて言ってみましょう。
また各国の話し方は民族音楽のリズムと似ています。踊るマハラジャでもあったようにインドは一息で長く続けて話す感じです。
話が長い!と何度か思いましたが、歌のリズムと合致するんだと思ったら聴きやすくなりました。
英語の発音 LとRって重要?
間違っても良いから大きな声で
英会話教室にいくと必ず指摘されるRとL
どれくらい重要だと考えますか?
私の経験上、貴方が通訳でもない限りこんなの気にする必要なしです。
世界的にみて日本人が英語が下手だというのは誰もが知っています。RとLが曖昧というのも多くの外国人が知っています。
なのでこんなことを気にするくらいなら話をして聞かれたら紙にでも書いたほうがいいです。
日本人は英語の発音は世界共通の音と思っているのですが、アメリカとイギリスでも通じないことがありますし、オーストラリア出身のアーノルドシュワルツェネガーがこの発音の問題で苦労したというのは有名な話です。
インド人の英語は特に有名です。
私にはRはルにしか聞こえません。
例えばServer 日本人のイメージする音は サーバー、もしくはサゥバァだと思いますがインドの英語はサルバラルにしか聞こえません。 最初 Several?かと思って何度も聞き返しましたが、紙に書いてもらってようやくわかりました。
riceとlice お米とシラミなんて文脈で間違わないと思います。
ほとんどの発音は気にしなくて大丈夫です。
ちなみに私、このR、舌が、歯ぐきが、巻いて、と言われても発音の仕方がわかりませんでした。
ある時、アールではなくアーだと気がついて、喉の奥からアーと吠えるつもりで話したら、通じた覚えがあります。
日本人にとっては
それよりもむしろ声が小さくて聞き返されることの方が多いです。間違って良いので思い切って発音しましょう。
むしろ話す速度に注意が必要
私が英語を話す外国人と会話をしていて感じたのは、若干日本で使われている教材よりも彼らの話す速度が速いということです。
通常の英会話教室などでは、こちらが聞き取れないと相手はゆっくり話してくれます。映画も少し速度が落ちています。なので中々気が付かないのですが速度については意識しておく必要があります。
YouTubeを使用して勉強する際は1.25倍速にしましょう。
どうやって英語を話せるようになるの?
どうやって英語を話せるように勉強していくのか?私のオススメのやり方を解説していきます。
漫然と勉強をしていてもかなり効率が悪いです。
単語帳みたいなものを見ても続かないと思います。
最初のステップは
TOEICで600点を目指します。
ある程度の英語力がないとそもそも勝負になりません。
そこでTOEICの勉強をしていきます。
また注意点としてはこの時点ではスピーキングの勉強は一切せずにTOEICの点数を取ることを目指します。
TOEICはかなり癖のあるテストでそれ専門の準備が必要です。英語を話すのが最終目標だとしても、そこは置いておいてまずはTOEICで得点を取ることを目指します。
資格試験全体に言えることですが、あまり長くすると持続が難しいので基本的には2ヶ月から3ヶ月のスパンで区切りをつけていきます。
約2ヶ月に一回、2回の試験を受けて4ヶ月後には600点を目指しましょう。
まず最初に今から2ヶ月後くらいの試験を予約してしまいます。
リーディングとリスニングの方で十分です。
最初の2ヶ月はTOEICの癖を掴むための勉強をします。
そのために使う本がロバート・ヒルキという人のTOEICに特化した本になります。
Amazonだと下記になります。
その時の最新の版にもよりますが、大体12日から14日で一回りするような構成になっているはずです。
これを少なくとも3周、できれば2周目からは1日で2日分を回して、もう問題を覚えているくらいまで回します。他のTOEIC対策は考えずにやりましょう。
さて、試験を受けると結果が出るのは30日後になります。
実際にどこが間違っていたかは公表されません。TOEICで公表されるのは結果だけになります。
1回目で600点を取れていることはないと思うので2回目に備えましょう。
おそらく最後の長文読解まで辿りつかなかったり、見返す時間がなかったりしたと思いますが、それは普通のことです。
何度も趣味で受けていたり、仕事として生業にしている人でもないと余裕を持って試験を終了できない。そういう性格を持った試験になっていると思われます。
私の知り合いは比較的英語が得意な人が多いと思いますが、時間内に余裕を持って解けたという人を私は聞いたことがありません。
まずは1回目の試験ではTOEICの癖と時間はどうやっても足りないということを理解してください。
2回目のTOEIC試験に向けて
2回目の試験は少しだけ間を空けて3ヶ月後で予約をします。
さて、なぜ回答するのに時間が足りなかったのでしょうか?
これはTOEICを受けたことがあるよという人にも改めて考えてみてもらいたいのですが、おそらく問題数が多いということもさることながら2時間という試験時間に対して集中力が続かず動きが止まったりしたのではないでしょうか?特に後半は顕著にその傾向が現れたのではないかと思います。
社会人になると2時間を息をつかずに試験を受けるという機会はほとんどありません。
体がそもそも試験に慣れていないのです。
なので2回目の試験については、週末に2時間、TOEICの模試をやり体を慣らしていきます。
TOEICについては試験の主催をしているところから公式問題集が何種類か出ています。これを週末1回、できれば2回やるようにしてください。
平日は単語と文法を鍛えていくという2本柱になります。
平日は2時間勉強時間を取るというのは無理だと思いますので朝日新聞出版から出ている特急シリーズを何冊か選んでやるようにしましょう。
私はこの2冊を使いました。
少なくとも1週間で1回回るペースで行きましょう。
最初はきついですが3週目あたりから楽になっていきます。
さてここまできてどうでしょう?最初から無理だと諦めますか?何割の人がこれをできると思いますか?
そうほとんどの人がやる前から諦めるのです。
でもたった3ヶ月ですよ?3ヶ月ならできそうじゃないですか?いま貴方が45歳だとしたら、45年のうちの3ヶ月頑張ってみてもいいんじゃないでしょうか?
何事もそうですが新たな能力を身につけるにはそれ相応の量が必要です。
頑張っていきましょう!
どういう教材を使ったの?
今、現在私が使っている教材はスタディサプリというリクルートが提供しているアプリです。
ここ近年の音声認識ソフトの発展はめざましく、発音を正確に発音できていればちゃんと英語でもスペイン語でも認識することができます。
聞き取りもそうですが、発声をさせて確認していく、またビデオに出演している講師陣もかなりわかりやすい説明でさすがリクルートといったところです。
ただ私がインド人だらけの会社に入ると決まった時に勉強に使ったのはこれではありません。
TOEICである程度の得点を取れた状況になると意外に教材というのは多くありません。
色々教材を探してみたのですがTOEIC600点より上となると口コミ自体も少なくなってきます。
そんな中で紹介するのは
YouCanSpeak
という教材になります。
瞬間英作文という少し前に流行ったものと似ています。提示された日本文を瞬間的に英語で話すのですが、秒数制限があり、中々その秒数では話すことができないです。
文章も最初のうちは短いのですがクリアしていくごとにどんどん文章が長くなっていきます。
音声があっているかどうか判断する機能など最新のテクノロジーを使用した機能はついていないのですが、これが中々素晴らしいです。
制限時間にボタンを押さないとすぐNGとなってしまい結構なプレッシャーを感じながら瞬間的に話せるようになるまでやっていくという結構スパルタチックな教材です。
文章もかなり練られているのか、やる前とやった後では明らかに話せる自分に気がつきます。
ただ数少ない口コミの半分以上が、かなりやっていくのがキツイとか、有る程度話せないと全く意味がないとかそういうコメントになっています。
つまり相当本気でやらないといけない教材ということです。
時間制限なし、7秒、5秒、3秒、1秒という感じなのですが1秒で言えるようになれば、何か聞かれてもすんなり英語が出てくるようになります。
ただ本当にやる気がなければ、通知機能も何もないのであっと言う間に使わなくなります。
ただちゃんとやれば支払ったお金では考えられないくらい話せるようになります。
もう一つが
横山カズさんと言う同時通訳者が提唱しているパワー音読というやり方です。
何冊か本が出ているので調べてみてください。これもかなり強力な教材です。
これは英文を音読していくと言うやり方なのですが3分間にどれくらい話せるかみたいな形で時間単位あたりのスピードを上げていく形です。
ただこのやり方が少し変わっていて、普通に読むところから始めて、チャンク区切りで読んだり、感情を込めて読んだりとかしながら、スピードを上げていく感じになります。
そんだけ同じ文を読んでいるとそりゃスピード上がるでしょ?と言うコメントを見かけたりもしますが、読み方を変えて読んでいくところに工夫があるのでは?と思います。
特に感情を込めて読むなどの音読の仕方は私はこの横山カズさんの本で始めてみました。
よくよく考えてみると言葉というのは意思を伝える手段なんだから感情がこもるのが当たり前なんですよね。
感情を込めて話すので、話した英文に対して自分自身の意識が変わり、何かの回路が脳で繋がるのでは?と勝手に思っています。
この二つの教材は紹介している人をほとんど見かけないのですが、実際にやってみると効果が明らかにでた教材になります。
で、よくよく考えてみて欲しいのですが、話すことができないものを覚えるというのは実際のところ相当難しいんですよね。日本人が覚える外国語として一定の人気を保つハングル語とかを見てもそうですが、あの文字の音を知らないで覚えるというのは至難の技だと思います。
ということで今回は私が使って劇的に話せるようになった教材を紹介しました。